レポート
REPORT

日本Gボール協会10周年記念ワークショップ
“Gボールセッション2013”

10月19日(土) 10:30 - 17:30 国立オリンピック記念青少年総合センター
(レポート:中尾クラブ事務局 西浦正子)

2003年9月に設立された日本Gボール協会の10周年を記念して、体験ワークショップやGボール協会会員インストラクターの方の実践報告、パネルディスカッションが行われました。中尾クラブ事務局の西浦正子がこの「Gボールセッション2013」を取材してきましたので、レポートします。

日本Gボール協会事務局の沖田さん、鈴木さんによるデモンストレーションを皮切りに、長谷川聖修理事長からのごあいさつがありました。

日本Gボール協会事務局の沖田さん(左)と鈴木さん(右)。音楽に合わせて、ちょっと緊張気味のパフォーマンス?!

長谷川聖修理事長からのご挨拶。とても暖かくて優しいお人柄がにじみ出ているたたずまい。

<体験ワークショップ①  講師:中尾和子先生>
 
このワークショップには、Gボール協会の会員としてキャリアが長い方やGボールインストラクターだけでなく、JSAインストラクター、ミウラドルフィンズJSAボールエクササイズに通ってらっしゃる方も参加されていて、なかには大きいGボールのセミナーは初めて!という方もいらっしゃいました。

背骨の進化を体験、次にボディマッピング。そして美しい姿勢と呼吸の確認からスタート。

そしてGボールに座ってさまざまな動きを体験。骨盤を前傾したり後傾したり、肋骨を広げたり、身体の隅々にまで意識を向けて動きます。みなさんのものすごい集中力を感じました。

終盤には少し難しいポジションにも挑戦。Gボールが初めて、という方もとてもきれいな姿勢で、みなさんの集中力とともに、Gボールを使うエクササイズのすばらしさをあらためて認識しました。

 

<体験ワークショップ②  講師:木塚朝博先生(日本Gボール協会副理事長)>
 
木塚先生のワークショップは「今日から誰でもGボールにらくらく乗れちゃう!現代科学の粋を結集した驚くべきGボールの乗り方とは!?」というテーマ。とにかく、お話がとても面白くてぐいぐい引き込まれるうちに、みなさんはわずか1時間ほどでGボールの上に膝立ちできてしまいました!

スライドで科学的な原理のレクチャー。狛犬のポーズ、十字バランス、ヒップバランスのうち、どれが一番難しい?

こうすれば怪我しない!「おにぎり(ボール)と湿った海苔(ひと)」になって、ぐるんと回転。

とにかくボールに乗ってしまおう、ということで、初めはふたり一組で。目線は遠く、下を見ない!

中尾先生も、長谷川理事長のサポートで乗った。乗れた!

ヒップバランスもラクラク、サポートなしでも膝立ちができた!

ボールに乗ってみよう、乗ってみた!と、チャレンジすることでGボールの良さ・楽しさを存分に体感できました。また、ボールの不安定さを利点にすることで、自分の動きにはまだまだ未知の可能性があることに気づけたのが面白かったです。

<ボール指導の実践報告① >
日本Gボール協会会員でJSAインストラクターの白坂慧子さん、草野由美さんが『大阪府富田林市における介護予防教室でのGボール活用』と題して、日頃どのような方たちを対象に、どういった指導を進めているかのレポートと、実際の指導例などのご紹介がありました。

教室では多くの方が高齢者ということで、とにかく無理をさせない、ちょっとずつ、できることをできる分だけ、ということを徹底していらっしゃるそうです。白坂さんは今年75歳とお聞きして本当にびっくり!何歳になっても指導を続けていけることと、年齢を重ねることで、指導もより広く深くなっていくということに感動しました!

<ボール指導の実践報告② >
日本Gボール協会会員で公益財団法人ハーモニィセンターの鈴木真さんと日本Gボール協会事務局長の沖田祐蔵さんが『障がい者乗馬におけるボールの活用例』について、スライドを使った紹介が行われました。

馬に乗る姿勢とボールに乗る時の姿勢は同じ、ということで、Gボールを大いに活用されているとのことです。
鈴木真さんは、ラクラクとGボールに乗る子供たちに負けじとチャレンジし続ける様子が2005年にフジテレビの情報番組で放送され、事務局への問い合わせが殺到した、というエピソードの持ち主でした!その映像は、あまりに面白くて写真撮り忘れました!

沖田さんからは、長崎県佐世保市にある障がい者と障がい児の通所施設「さんりんしゃ」での活用例が紹介されました。ここでは乗馬と水中での活動で運動支援を行っているとのことで、フィジオロール(だるまさんを横に寝かせたような形のボール)が活用されているそうです。
 
Gボールがこうした取り組みに、様々な地域や場所で導入・活用されていることを知って、とても素晴らしいと思いました。そしてこうした試みや事例を、より多くの人に伝えていくことが大切だと感じました。

また、今年5〜6月に行われたドイツ国際体操祭で披露されたGボールを使ったパフォーマンスについて、事務局の鈴木さんからレポートがありました。カラフルで大きなGボールをたくさん使ったパフォーマンス、こんな大きな大会にも登場しているんですね!

<パネルディスカッション>
パネリスト5名(長谷川理事長、木塚先生、中尾先生、岡橋優子さん、株式会社ギムニクの住本 一さん)によるパネルディスカッションでは、それぞれの方がこれまでの10年と今後の活動についてお話しされました。様々なGボールとの出会いや想いをお聞きできて、とても良かったです!

<記念撮影>長時間お疲れさまでした!

 
Gボールセッション終了後、日本Gボール協会初の懇親会が行われて、10年継続正会員表彰や10年の歩みを振り返ったスライド上映、事務局長沖田さんの「人に歴史あり」な映像などを観ながら、楽しいひとときをご一緒しました。

初代事務局長・亀田さんと3歳のお嬢さんも一緒に記念撮影。協会スタートの黎明期からずっと縁の下の力持ちで頑張ってこられた亀田さんは、素敵なお母さんになられて、妊婦さんや産後のボール活用についての実践などを今後ご紹介してくださるのでは?と期待しています。

 
日本Gボール協会の、2013年のテーマは「G10(ゲンテン)」。まさしく原点から10年間の歩みが凝縮されたこの「Gボールセッション2013」というイベントに参加できたことは、知識も理解もまだまだ浅い私にとって、とても貴重で学びの多い一日でした。理事長をはじめとする皆様が大切にしている理念に触れ、あらためて感無量のひとときでした。ありがとうございました!

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