体験型解剖学講座の回数を重ねるほど、解剖学の膨大な知識のどこを、どのように切り取って、伝えたい身体感覚をどんなふうに体験してもらうのか、ずっと探求し続けています。私にとっては解剖学自体が面白すぎるので、マニアックな方向に向かいそうになります。そこを踏ん張って、分かりやすく、無駄に深くならないように一生懸命考えます。なぜならば、身体感覚はかんたんに育たないからです。しかし、意識して行動すれば確実に変化します。この感覚を育てることの大事さを一番伝えたいと思っています。
<体験型解剖学講座>
スライドで位置・形状・作用を確認
体感していく骨の位置・形状・作用は身体感覚に大きな変化をもたらします
<JSAボールエクササイズ実技>
体験型解剖学のあとなので、身体の位置感覚や関節面の動きが明確にイメージできます。皆さんの動きが非常に質の高いものに変わっていました
腰仙・仙腸関節へのアプローチ、股関節面のなめらかな動きが鍵になります
股関節の動きを強烈にイメージして最小限の力で動きます
一気にゆるめられるマルチプルボールエクササイズを体感
最近のレッスンでは4〜5個のボールを使います。ポジションが容易く取れることと、ボールの数の分だけ関節に働きかけられることの利点があるからです。時間の短縮だけではなく、ボールにあたっている部分がスムーズにゆるむので、早い段階で緊張から解放されることになります。
セミナー終了後、参加者から「身体が楽になった!」という声が多かったです。自分の身体と真剣に向き合って動いた証しです。皆さんの熱心な態度、集中したていねいな動きに大変うれしく思いました。